第59章 终焉之章 ⑧審判

六つの陣眼の制圧を終え、一行はヤマタノロチのいる場所へと急いだ。

仪式的六个阵眼都压制成功后,众势力纷纷赶往八岐大蛇所在的位置。

【黒晴明】

「あれが帝釈天が言っていた、ヤマタノロチの審判場か。」

那就是帝释天所说的,八岐大蛇审判场的位置吗。

禁じられし地の奥深く、山頂の密林にある廟の上空では、巨大な嵐の目のように雲が渦巻いている。太陽と月の輝きも、ここでは色を失う。まるで何かを恐れるかのように、奇妙な中心部の周りを旋回しながら、近づこうとしない。ここは絶対的な「虚空」であり、不吉な災いの降臨を予感させる。そしてこの絶対的な「虚空」の中には、壊れた鏡が浮いている。

在禁地深处,隐藏在山顶密林族庙之上的空中,是如同巨大暴风眼般的风云漩涡。日月的光辉在这里共同失色,如同惧怕着什么一般围绕着这诡异的中心旋转却不肯接近。这里是一片绝对的「虚空」,仿佛不祥的灾祸即将从中降临。然而这片绝对的「虚空」之中,却漂浮着一面破碎的镜子。

【黒晴明】

「あれは……雲外鏡か?」

那是……云外镜?

雲外鏡の欠片がいくつか空中に浮かんでいる。各欠片には、厳島、永生の海、天域などの景色が映し出されている。また同時に、各地の住民たちがその中で奔走し、笑い、生活している様子を見ることができる。欠片は異なる景色を映しながら旋回し、それぞれが徐々に近づいていく。最後には空中で一つに合わさった。重なり合ったその瞬間、鏡に映った各地の光景は、壮大な戦場の景色へと変わった。人間、鬼族、人魚、天人。誰もが残忍な戦いの中に身を投じていた。まるで、国境を接していない地域が一つの巨大な戦場となったかのように、ありとあらゆる種族が鏡の中で前代未聞の戦いを繰り広げている。欠片が合わさって出来た白鏡の下に座すのは、黒鏡であった。

数块云外镜的碎片在空中漂浮,碎片中各自映出严岛、永生之海、天域等地的景色。同时也映照出各地的住人们在其中奔走、谈笑、生活的样貌。碎片一边映照着不同的景象,一边旋转,彼此的边沿逐渐拼接起来,终于在空中拼合在了一起。然而在破镜重圆的那一瞬,镜中各地的景象均化为了壮阔的战场。人类,鬼族,人鱼,天人们无一不置身于残忍的交战之中。仿佛互不接壤的地域也合为一体般化为巨大的战场,所有的种族都兵戎相向,投身于镜中这场史无前例的大战。在由碎片拼凑而成的白镜下方端坐着的,正是黑镜。

【ロチ】

「全ての命を救おうと思っていたのに、全ての命が殺しあう惨劇を招いてしまったことを、お前はどう思う?」

本是想拯救众生,反倒却成为了毁灭众生的帮凶,你觉得如何?

【黒晴明】

「白鏡が都を汚染し、我々の手の中で壊れ、また我々が欠片を持って各地に赴き浄化するように仕向けたのも、罪を集めるためだったのか?」

使白镜污染京都,碎裂在我们手中,又引导我们将碎片带去各地净化,就是为了收集众生的罪孽吗?

【ロチ】

「白鏡は万物の罪を忠実に記録し、正確に投影しているだけだ。」

不过是白镜忠实地记录下众生的罪行,并如实地投射出来罢了。

鏡に映る戦いでは、主人公が俗世の人々から晴明へと変わり、人々が六つの陣で蛇魔を虐殺する姿が白鏡によって再現された。無数の蛇魔との戦いが終わった時、黒晴明の身体は血で赤く染まっていた。しかし冷酷な彼は、まるで何も気にならないかのように、辺り一面に散らばる死体を踏みつけて進んでいった。

镜中映出的大战,主角从世人变为晴明等人,众人在六处阵法处与蛇魔屠戮的身影被白镜一一再现了出来。与众多蛇魔战斗结束的黑晴明浑身染红,然而他依旧冷酷非凡,仿佛置身事外般地踩在满地的遗骸上前行。

【黒晴明】

「悪趣味だな。」

恶趣味。

【ロチ】

「まぁそう言うな。太古より審判とは公平公正であり、罪の記録は詳細であればあるほどいい。その方が人々も納得するだろう?」

别这么说,自古以来审判能够公平公正,罪行的记录,自然是要越详细越好,结果才能使人信服不是吗?

【黒晴明】

「我々が貴様の計画を邪魔したから、貴様は我々を裁くのか?」

你要审判我们吗,因为我们阻挠了你的计划?

【ロチ】

「それは違うな。この審判はお前達なしでは実現しなかった。私はお前達には感謝の気持ちしかない。お前達は大罪人としてこの審判に名を連ねているが、感謝の意を表して、お前達を最高の観覧席に招待しよう。さて、ようやく私からお礼を贈る時が来たようだ。黒鏡。」

不,这场审判若没有你们根本就无从谈起,我对诸位只有满心感激。故而你们虽在审判的大罪人之列,我却将你带来这最高等的观席之上,以表谢意。现在,终于轮到我向诸位献上谢礼的时候了。黑镜。

【雲外鏡·陰】

「……」

黒鏡が空に浮かび、人形から鏡へと変化した。鏡面が白鏡とは異なる方向に向く。鏡には巨大な審判場が映し出された。さらに一回転すると、鏡面に太陽と月の残光が映り、ヤマタノロチの足元に反射した。残光が地面を照らすと、巨大な建築物が土の中から現れた。元々あった廟は倒れ、山と大地は崩壊した。金色の支柱がヤマタノロチの足元から飛び出し、ヤマタノロチを雲の端まで運んだ。嵐の目の真っ黒な中心には、やはり巨大な天秤があった。同時に天秤の周りの地面から観客席が飛び出した。銀灰色の壁からは高天原の厳かさが伝わってくる。ヤマタノロチの約束通り、黒晴明の席は最高位の神族に与えられる観客席であった。蛇神は自らの手で作った傑作を眺めながら、天秤の真ん中の審判席に座った。そこからは審判場全体を眼下に収めることができる。その下には黒晴明の座っている場所があった。 本章未完,请点击下一页继续阅读! 第1页/共3页

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