我的亲生父母去世得很早,我与妹妹表面虽受宠幸,实际在他们眼中不过是两只待宰的肥羊。哈,说是婚约,其实只是换取利益和权势的方式罢了。不过,我可不会乖乖听从他们的安排。说来也是巧合,后来有鬼族袭击了家族宅邸,我便趁乱带着妹妹逃了出来。后来我便开始刻苦修习武艺,参与战事,追随者也慢慢变多,最后成了那琉璃城的城主。怎么啦,一副目瞪口呆的样子。
【迦楼羅】
「なんでもない、ただいつも強気に振る舞っている大将軍にそんな一面があったとは……予想外だった。しかしさっき言っていた「婚約」の話だが……」
没什么,只是没想到看起来强势的大将军,竟有如此的一面。那先前的那份「婚约」……
【蘇摩】
「家出したあと、一族から除名されてしまったので、もちろん破棄されました。そもそも貴族の御曹司なんて、考えただけでも反吐が出そうです。」
我从家中逃离后,早就被除名了,那东西自然一并作废。旧贵族那些纨绔子弟,光是想想就十分令人反感。
そう言いながら、蘇摩は再び酒をあおり、嫌な思いを振り払うかのように頭を振った。
苏摩说着又猛灌了一口烈酒,微微晃了晃脑袋,像是要撤清什么不好的东西。
【蘇摩】
「そういえば、あなたはいつも槍を持ち歩いていますね。きっと接近戦が得意なのでしょう。私は弓に長けていると言われていますが、実は刀、鞭、そして斧も使えます。」
话说回来,看你平日里总是长戟不离身,想来也是个善近战的人。虽说我擅用长弓,实际上长刀、长鞭,乃至战斧我都能轻松驾驭。
【迦楼羅】
「お……斧?聞くだけでも凄さが伝わってくるな。」
战……战斧?听起来十分厉害。
【蘇摩】
「瑠璃城の武器庫には、たくさんの武器が保管されています。この件が終わったら、二人で手合わせも悪くないですね。どうでしょう?」
琉璃城的兵器库里可藏了不少利器,等此事了结,我们可以切磋一番。不知你意下如何?
【迦楼羅】
「……誘われた以上、付き合うしかない。その時は、手加減なしでお願いしたい。」
……既然是你的邀约,那我自当奉陪。到那时,大将军可别手下留情。
夜影の談
夜影谈(中日版本差别似乎有点大,省略部分中文。)
深夜、兵営の外。
子夜,军营外。
蘇摩は懐から蹄形の宝石を取り出し、月明りの下に置いた。しばらくして、毘瑠璃の心配そうな顔が宝石に映し出された。周囲に誰もいないことを確認してから、彼女は早口で話し始めた。
苏摩从怀中取出一枚马蹄形状的宝石,放置于月光下。不消片刻,毗琉璃的脸从宝石上方浮现,一副担忧焦急的模样。在确定周围没有人埋伏后,她才急匆匆开口。
【毘瑠璃】
「姉様、善見城からも、邪神の力が異変を引き起こしたことを感知できたわ。どんな危険も決して見逃さないよう、警備を強化してる。あ、こっちのことはともかく。姉様の方はどう?陛下は無事?最近ずっと嫌な予感が……ああやだやだ、きっと姉様の傍にいてあげられないから、変なことを考えるようになったのね……もう夜更けだから?姉様、やつれてない?」
姐姐子夜急匆匆召我前来,是发生了什么异变吗?我已与附近巡视一周,未发现任何异样。
【蘇摩】
「そんな言い方、ずっと会ってないみたいじゃない。数日前まで一緒にいたでしょう。こっちは全て順調よ、あなたが心配しているような激しい戦いはなかった。この数日、陛下は時間があれば蓮と戯れているくらい、元気いっぱい。むしろ一人で善見城を守っているあなたの方が、私はずっと心配よ。」
我左右不过是想确认一下你的状况。上来就这般说辞,反而显得是我的不对了。
【毘瑠璃】
「出発するまでに、陛下はもう全て手配していたから、私はただ善見城を守っていればいいの。それに、善見城を守ることすらできなければ、陛下に合わせる顔なんてないわ。え?姉様の弓に……黒い羽がいくつか飾られてる?姉様は、武器に飾りをつけるのは嫌いなはず。もしかして……」
姐姐,都说了夜间巡视只需我一人便足矣。你怎么还对我放心不下。再说了,如果连这些琐事都处理不好,我也无颜追随陛下了。诶?姐姐,我突然发现……你的长弓上怎么多了枚黑羽?我记得从前你是极不喜欢在武器上装扮饰品的。莫非——
【蘇摩】
「変なこと言わないで!」
别瞎说!
【毘瑠璃】
「もしかして戦い疲れて、気づかなかったの?」
莫非是你因战事过于劳累,竟没发现?
【蘇摩】
「……こういう時なんだから、悪ふざけはほどほどになさい。」
……这种时候还要胡闹。
【毘瑠璃】
「姉様の顔が赤いのは、赤い月のせい?」
姐姐,难道是这赤月太过明亮,映得你双颊都红了起来?
【蘇摩】
「毘瑠璃、数日会わないうちに、饒舌になったわね。教えてあげましょう。この黒い羽は、とある翼族の兵士を助けた時にもらったお礼よ。戦いの最中だったから、しまっておく場所を決められなかったの。だからこうして弓に飾っただけ。思い出させてくれてありがとう。戦況が落ち着いたら、どこかに片付けるわ。」
毗琉璃,怎么你凭空多出这么多话来。我直言于你便是,这黑羽是一位受过我恩惠的翼族士兵所赠。但战事紧急,我还未寻到安放此物的地方。所以才将它装饰到了长弓上。不过你倒是提醒我了,等到前线战事稍缓,我便将其取下妥善保存 。
蘇摩がそう言った時、背後のさほど遠くない場所から、聞き取れないほど小さなため息が聞こえた。ほぼ同時に、彼女は振り返り、闇の中に矢を放った。驚いた鳥が数羽、空高く飛び上がり、深い夜闇の中に消えた。
话音刚落,苏摩便听见身后不远处传来一声几不可闻的叹息。又几乎是同时,她反身向暗处射了一箭。几只黑鸦从林中被惊起,向着夜幕更深处飞去了。
【毘瑠璃】
「誰?」
【蘇摩】
「森の中で休んでいた鳥達じゃないかしら。」
大概是几只无关紧要的鸟雀吧。
終焉の記憶【記】
天馬の戦車(天马战车)
背中に翼を持つ天馬に先導され、戦場に疾走する天界の王の戦車。
天馬は大人しい性格で、甘い物が好きであり、首には金色の蓮の花が飾られているのが特徴である。
天人王驰骋战场的战车,由背生双翼的天马所引。天马性情温顺,喜甜食,脖间装饰的金色莲花作为其身份的证明。
絵巻(画卷)
何者かがここに残した巻物には、日々の戦いの様子が描かれ、各陣営の日常生活が記録されている。よく見ると、見覚えのある人影がある。ただ、源博雅様が何か悩んでいるように見えるのは何故だろう。帝釈天様は天馬に餌を与えているのでしょうか?鬼切様は誰と議論をしているのでしょうか?その真実は、描いた本人にしかわからない。
不知何人遗落此地的画卷,其上绘制有每日战斗的场面,还记录了各大军营的日常生活。仔细辨认的话,可以看到一些熟悉的身影,只是为何源博雅大人看起来是在苦恼什么?帝释天大人似乎是在给天马喂食?鬼切大人又在同谁争辩不休?个中真相,恐怕只有绘者自己知晓了。
化け物の羽(化物之羽)
竜の巣の主の黒い羽は、彼に認められた者だけに与えられる。ここでこれが拾えるのは、恐らくここで激戦があったと思われる。これを持つ者は、短時間だけ他人の姿になれると言われているが、これまでに成功した人がいるかは不明である。
龙巢之主的黑色羽毛,只会赠予受到他认可的人。能在这里拾取到它,大概是因为这里曾发生过一场激战。据说持此物者可在短时间内幻化成他人模样,但并不知道是否有人成功过。
蓮の灯り(莲花浮灯)
天界の王は、 無垢の蓮を変化させた灯火で、夜間行軍の道を照らす。
夜空に浮かぶこの光は、上品な白い光で揺らめき、心を高揚させる効果があるようだ。触ろうとすると高く飛んでいく。そのままにしておいて、後から来る人のために道を照らした方がいい。
天人之王以无垢之莲化出的灯盏,为夜间行军的军队照亮前路。这些悬浮在夜空下的浮灯闪烁着优雅的白光,似乎还有着振奋心神的效果。当你想要触碰它时,它便会飞向更高处,还是将它留在原地,为后来之人照明方向吧。
蓮の匂い袋(莲花香囊)
天人軍に人気のある装飾品で、禅院の都の蓮池の蓮の花びらが入っており、爽やかで香ばしい風味で心を落ち着かせる効果がある。
天人军队中流行的一种饰品,内有善见城莲池中的莲花花瓣,其味清冽芬芳,有安神之效。
漆黒の羽(漆黑羽毛)
行軍経路からして、少し前まで天帝軍が駐留していたようだが、天帝の兵士や従者に羽の生えた人物はいなかったので、猛禽類が落とたのだろうか?とすると、猛禽類はなかなか飼いならすのが難そうで、もしかしたら野生かつ自由を特徴とする翼族の血統を持っているのかもしれない。
看行军路线,应该不久前曾有天人军队驻扎此地,但天人王的士兵与随从中并无身披羽毛之人,难道说,这莫非是谁饲养的飞鸟所掉?若真是如此,那这只飞鸟看起来有些难以驯服,或许它有着以野性自由为特点的翼族血脉。
梦远书城已将原网页转码以便移动设备浏览
本站仅提供资源搜索服务,不存放任何实质内容。如有侵权内容请联系搜狗,源资源删除后本站的链接将自动失效。
推荐阅读