記憶
聖蓮池には結界が張られているようだ。暗い血の池から水の音が聞こえるが、池の底は見えない。
圣莲池上似乎布置了结界,黑暗的血池中传来水声,但却无法让人看清水底。
【鬼王酒呑童子】
「陣眼を破壊するには蓮花が必要だと言ってたな。いくつもあるが、どれにする?」
你之前说打破阵眼要靠找到一株莲花,我看这里到处都是莲花,不知道是哪一株?
【阿修羅】
「物は試しだ。」
试试便知。
阿修羅は池の端へ行き、血蓮を摘もうとした。花びらに触れる前に、眩しい光に遮られた。光が消えると、阿修羅はまだ聖蓮池の前に立っていたが、時間が昼に切り替わっていた。聖蓮池の水は透き通っており、池の端に白い蓮花が咲いている。しかし酒呑童子の姿はない。
阿修罗走上前,想要摘取池边的血莲,然而还未触及花瓣就被一阵白光打断。白光散去,阿修罗仍在圣莲池前,时间却切换到了白昼。圣莲池水清澈见底,池边也开满了洁白的莲花,酒吞童子却不知去向了。
【阿修羅】
「陣眼はまだ破壊されていない。別の夢に飛ばされたのか。昼の神殿は神々しく、善見城は平和だな。王になったあいつの目に、城はこんな風に映っているのか?肝心の蓮花は恐らく、前と同じ、帝釈天のところにあるはずだ。」
这阵眼未被打破,看来我是来到了另一个梦境。白昼时的神殿高高在上,善见城安宁祥和,那家伙当上了王以后,看见的就是这样的景象吗?恐怕那株梦境关键的莲花,和之前一样,亦跟随着帝释天本人。
……聖蓮池の北、帝釈天の玉座前
——圣莲池以北,帝释天的王座前
【毘瑠璃】
「お待ちください。あなたは何者ですか?」
请留步,你是何人?
【阿修羅】
「俺に名はない。」
我无名无姓。
【毘瑠璃】
「なぜ帝釈天様の玉座に?」
为何前去帝释天大人的王座?
【阿修羅】
「辺境にあった家が、戦に巻き込まれてなくなった後、俺は帝釈天に拾われた。」
家本在边境,被战事所毁,后被帝释天收留。
【毘瑠璃】
「帝釈天様は慈悲深く、助けた人は数多くいます。恩返しするおつもりなら、お引き取りください。家をなくした民のために、帝釈天様は家を再建する資金を用意しております。」
帝释天大人慈悲,被他收留的人无数,如果你是想要留下报答恩情,大可不必。大人已为流民准备了返乡的队伍,愿返乡者每人皆可领重建家园的钱财。
【阿修羅】
「帝釈天は数え切れないほどの人々に恩恵を施している、誰に施したかなんて一々覚えていない。でも俺は違う。戦場だろうと拠点だろうと、俺はあいつとずっと一緒だった。王になったとは言え、俺を拒むわけがない。信じられないなら、あいつに確かめてもらおう。」
帝释天的恩惠太多,自己也记不住给了谁。可我不同,过去无论是战场还是营地,他从来都与我同在,就算当了新王也断没有不见我的道理。不信,我和你去问他?
【毘瑠璃】
「……天域復興のために、王は尽力なさっています。些細なことで邪魔するわけにはいきません。」
……天域百废待兴,新王殚精竭虑,就不为这等小事去打扰他了。
【阿修羅】
「そうだな。毘瑠璃様がここいるってことは、報告があるんだよな。急いだほうがいいだろう、新王のところへ案内しよう。」
说的正是,毗琉璃大人到了这里,定是有要事禀报,事不宜迟,让我带你去觐见新王。
二人は王宮に入った。帝釈天は政務に没頭していて、毘瑠璃が目の前に跪いても顔を上げることはなかった。
二人进入王殿,帝释天正端坐在王位上处理城中事务,毗琉璃跪下在他座下也不曾抬头。
【毘瑠璃】
「帝釈天様、ご報告があります。」
帝释天大人,有军情上报。
【帝釈天】
「なんだ。」
讲。
【毘瑠璃】
「瑠璃城は鬼族の侵略を受けており、城主蘇摩が支援を求めています。」
琉璃城战报,近日城外有鬼族军队侵扰,城主苏摩大人请求善见城出兵支援。
【帝釈天】
「数は。」
人数如何。
【毘瑠璃】
「姉様の話によると、前回の侵入に比べて数は劣っていますが、あの時の相手とは違うようです。きちんとまとまっていて、口数少なく、それに……死を全く恐れていないようです。」
据姐姐所说,这批鬼族军队人数并不如之前鬼族入侵时的兵力,但和往日遇到的鬼族十分不同。他们纪律统一,少言寡语,而且……而且仿佛丝毫不顾自己性命。
帝釈天がついに顔を上げた。阿修羅は俯いて後退し、衛兵の列に紛れる。帝釈天は彼に気づいていない。
帝释天终于抬起头来,阿修罗低下头退进侍卫之列,然而帝释天似乎并未认出他。
【帝釈天】
「天域辺境の鬼族は粛清されたばかりだ。もしこんな軍隊が瑠璃城外に潜伏していたのなら、私が知らないわけがない。情報は確かなのか?」
天域边境的鬼族刚刚肃清,若是藏了这么一支军队在琉璃城外,我怎会不知道,会不会是谎报军情?
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