終焉の記憶【憶】
親友の夢
挚友梦
深夜、大江山の頂。
子夜,大江山侧峦峰顶。
【帝釈天】
「終焉の景色を前にして、まだ私を酒宴に誘う余裕があるのか、さすがは鬼王。」
面对这终末之景,鬼王还有此闲心邀我来对酌饮酒,实在令人叹服。
【鬼王酒呑童子】
「はは、天人の王は、必ず行くと言っておきながら。代わりに霊神体をよこすとはな。」
哈哈,天人王嘴上说着必能赴约。实际上还是以灵神体代劳了。
【帝釈天】
「運悪く、急に用事が出来てしまった。それに、鬼王が私を誘ったのは、飲み仲間がほしいからではないだろう。」
恰巧临时有些事务需要处理罢了。况且鬼王此番邀约,恐怕意不在酒吧。
帝釈天が目の前にある空の杯をなぞると、中から紫がかった黒色の瘴気が立ち昇った。それは実に怪しく、不思議な光景だった。
帝释天轻抚面前摆放的空酒杯,紫黑色的瘴气从中升起,显得诡异又神秘。
【鬼王酒呑童子】
「今朝この蛇魔を見つけた。急なことだったから、とりあえず杯の中に封じ込めた。神酒ならば蛇魔の力を打ち消せるかと思ったが、茨木童子がやつの幻術にかかってしまった。」
本大爷今晨发现了这只蛇魔,当时情况紧迫,便将它束缚在这酒杯里。本以为神酒可将这力量化解,谁知茨木童子却中了它的幻术。
【帝釈天】
「ほう?幻術か。道理で茨木童子の姿を見かけないわけだ。彼は今どこに?」
哦?幻术。怪不得到现在都还没有见到他的身影。茨木童子此刻在何处?
酒呑童子が少し体を動かすと、近くの机に伏している懐かしい姿が見えた。
酒吞童子微微侧身,只见不远处的桌边趴着一个熟悉的身影。
【鬼王酒呑童子】
「昏睡状態になっている。いくら呼びかけても反応がない。戦いも厳しい状況にある、俺様の右腕を失うわけにはいかねえ。」
陷入昏睡后的茨木童子,不管怎么呼喊他都无法苏醒。现下战事吃紧,本大爷可不想失了左膀右臂。
【帝釈天】
「はは、鬼王が友人を心配する気持ちは、もちろん私にも分かる。どうやら茨木童子は幻術にかかり、夢に夢中になっていて、己の意志で夢の中に留まっているようだ。私が二人の夢を繋げて、鬼王が直接茨木童子を起こしに行くのはどうだろう?」
呵呵,鬼王担忧挚友心切,我自然知晓。看来茨木童子是入术颇深,以至于流连梦乡,不肯折返。不妨由我协助鬼王连接梦境,亲自将茨木童子唤醒?
【鬼王酒呑童子】
「そうと決まれば、善は急げだ。」
既是如此,那便尽快吧。
帝釈天は手の中から生まれた蓮を、酒呑童子の目の前へ移動させた。酒呑童子が夢に落ち、蓮が二人の精神を繋げる。夢の中、酒呑童子が見たのは、林の中を彷徨っている茨木童子の姿だった。その隣には、見知らぬ木箱が置かれている。
帝释天从掌心化出莲花,将其悬于酒吞童子面前。酒吞童子在此刻沉入梦乡,莲花将二人的灵识联结在了一起。梦境之中,酒吞童子看到茨木童子正独自一人徘徊林间,而身旁则放置着一个陌生的木匣。
【煉獄茨木童子】
「友?私は夢でも見ているのか?友は……いや、あの術が発動する前も友と会った、つまり……」
挚友?莫非是吾在做梦?挚友你不是……也罢,那术未施时就能见到挚友,看来他……
【鬼王酒呑童子】
「ははは、我を忘れて遊び呆けているのかと思ったが、自分の状況は把握しているようだな。」
哈哈哈,本以为你会流连忘返,看来还是知道自己的状况啊。
【煉獄茨木童子】
「な……」
什……
妖火を駆使して木箱を焼き尽くすと、酒呑童子は強引に茨木童子を引き寄せ、崖を飛び降りた。
酒吞童子以妖火将那木匣灼毁,之后便一把拉着茨木童子跃下了山崖。
【煉獄茨木童子】
「友!」
挚友!
驚いて夢から醒めた茨木童子の目の前で、一輪の蓮が静かに消えていく。そして隣にいる酒呑童子もゆっくりと目を開けた。
茨木童子惊慌地从梦境中醒来,面前一朵莲花悄然消散,而身旁的酒吞童子也缓缓睁开了眼睛。
【鬼王酒呑童子】
「帝釈天の野郎……何も言わずに行っちまったのか。まさか「あいつ」を探しに行ったのか?」
帝释天那家伙……竟然不辞而别了。莫非是去找「他」了?
【煉獄茨木童子】
「友よ、さっきは……」
挚友,吾刚刚……
【鬼王酒呑童子】
「矛盾だらけの幻術にすぎん、気にするな。もう遅くなってきた。早く休んで、明日の戦いに備えろ。」
不过是一点漏洞百出的幻术罢了,不必放在心上。夜色已深,还是尽早休息,以备明日之战吧。
長弓の記憶
长弓忆
真夜中、星々に飾られた夜空は、禍々しい赤みを帯びている。
子夜,繁星漫天,天边却透出暗红,散发着不祥的气息。
【蘇摩】
「ずっと前からそこにいますね。顔を出す気はありませんか?」
待在那边看了这么久,怎么不出来说说话?
言ったそばから、薙刀を持った男が影の中から出てきた。 本章未完,请点击下一页继续阅读! 第1页/共3页
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